ペットドック
猫の下痢は放置NG|色で見る5つの原因と受診基準【獣医師監修】
猫の健康

猫の下痢は放置NG|色で見る5つの原因と受診基準【獣医師監修】

7分で読める

監修: 監修獣医師(後日記入)

愛猫のトイレを掃除していたら下痢便を発見 — そんな経験はありませんか?猫の下痢はフードの変更やストレスなど一時的な原因から、寄生虫感染や腸の病気まで幅広い原因が考えられます。この記事では、猫の下痢の原因を体系的に解説し、自宅での対処法と病院に行くべきタイミングの判断基準をお伝えします。


猫が下痢をする原因は?主な7つの理由

猫の下痢は食事の変化・ストレス・寄生虫・感染症・内臓疾患などが原因で起こります。軟便なのか水様便なのか、血液や粘液が混じっていないかを確認し、2日以上続く場合は動物病院を受診してください。

1. フードの変更

猫の消化管はフードの急な変更に敏感です。新しいフードへの切り替えは7〜10日かけて、旧フードに少しずつ混ぜる形で行ってください。

2. 食物アレルギー・食物不耐症

特定のタンパク源(牛肉、魚、乳製品など)に対するアレルギーや、乳糖不耐症で下痢が起こることがあります。牛乳を好む猫は多いですが、成猫の多くは乳糖を分解する酵素が少なく、牛乳で下痢をします。

3. ストレス

引っ越し、新しいペット・家族の追加、トイレ環境の変化などのストレスで一過性の下痢が起こることがあります。猫はデリケートな動物で、環境の変化に敏感です。

4. 寄生虫

回虫、条虫、コクシジウム、ジアルジア、トリコモナスなどの消化管内寄生虫が下痢の原因となります。特に子猫や保護猫に多く、検便検査で診断可能です。

5. 感染症(ウイルス・細菌)

猫汎白血球減少症(猫パルボ)、猫コロナウイルス、サルモネラ、カンピロバクターなどの感染が下痢を引き起こします。特に猫パルボはワクチン未接種の子猫で致死率が高く、激しい下痢と嘔吐を伴います。

6. 炎症性腸疾患(IBD)

猫のIBDは慢性的な下痢・嘔吐・体重減少を引き起こす免疫介在性の疾患です。消化管リンパ腫との鑑別が重要で、内視鏡検査や生検が必要になることがあります。

7. 甲状腺機能亢進症

中高齢の猫で下痢に加えて食欲増加なのに体重減少、多動、頻脈が見られる場合は甲状腺機能亢進症の可能性があります。甲状腺機能亢進症は慢性腎臓病と併発していることも多く、血液検査で確認が必要です。


小腸性下痢と大腸性下痢の違い

特徴 小腸性下痢 大腸性下痢
便の量 多い 少ない
排便回数 通常〜やや増加 頻回
しぶり(テネスムス) なし あり
血液 黒色(消化された血液) 鮮血
粘液 なし あり
体重減少 あり(長期の場合) まれ

この違いを獣医師に伝えることで、診断の手がかりになります。


猫の下痢の自宅での対処法

食事管理

猫は犬と異なり、24時間以上の絶食は肝リピドーシス(脂肪肝)のリスクがあるため推奨しません。下痢の際は消化のよい食事(療法食やゆでた鶏ささみ+かぼちゃ)を少量ずつ与えてください。

水分補給

下痢による脱水を防ぐため、常に新鮮な水を用意してください。水をあまり飲まない猫にはウェットフードの比率を増やすと効果的です。

トイレの衛生管理

下痢中はトイレをこまめに清掃し、便のサンプルを採取しておいてください。多頭飼いの場合は感染予防のためトイレを分けることを検討してください。

実際にペットドックに寄せられた口コミでは、「猫の下痢で近くの動物病院を検索し、寄生虫の検査を受けたら早期に治療できた」という声が寄せられています。(※UGCプレースホルダー)


こんな症状があればすぐ病院へ(緊急サイン)

  • 下痢が2日以上続いている
  • 血便(鮮血または黒色タール便)が出ている
  • 下痢と嘔吐が同時に起こっている
  • 24時間以上何も食べない
  • 元気がなく、ぐったりしている
  • 子猫(生後6ヶ月未満)の水様便
  • 脱水のサイン(皮膚の弾力低下、歯茎の乾き)
  • 体重が減少している
  • トイレに何度も行くがほとんど出ない

まとめ

  • 猫の下痢はフード変更やストレスなど一時的な原因が多いが、寄生虫・感染症・IBDなど治療が必要な疾患も多い
  • 猫は24時間以上の絶食が危険なため、犬のように絶食させず消化のよい食事を少量ずつ与える
  • 小腸性下痢と大腸性下痢の違いを観察し、獣医師に伝えると診断に役立つ
  • 血便、2日以上続く下痢、嘔吐の併発、子猫の場合はすぐに受診
  • 便のサンプルを受診時に持参すると検査がスムーズ
  • 動物病院の費用が心配な方はこちらで初診費用の目安を確認できます
  • 夜間や休日の急変時は救急動物病院の探し方ガイドを参考にしてください

よくある質問(FAQ)

Q1: 猫の下痢に人間用のビオフェルミンを与えても大丈夫ですか?

A1: 人間用のビオフェルミンS(乳酸菌製剤)は猫に使用可能な場合がありますが、用量は獣医師に確認してください。下痢止め(ロペラミド等)は猫に対して安全性が確立されていないため、自己判断での使用は避けてください。

Q2: 猫に牛乳を与えると下痢をするのは本当ですか?

A2: はい、成猫の多くは乳糖を分解するラクターゼという酵素が不足しているため、牛乳を飲むと下痢をします。猫に乳製品を与えたい場合は、猫用ミルク(乳糖分解済み)を選んでください。

Q3: 多頭飼いで1匹が下痢をしています。他の猫にうつりますか?

A3: 原因によります。寄生虫やウイルス感染が原因の下痢は他の猫に感染する可能性があります。下痢をしている猫のトイレを分け、手洗いを徹底してください。原因が特定されるまでは隔離も検討してください。


近くの動物病院を探す → [ペットドックで検索する] 今すぐ獣医師に相談する近くの動物病院を探す


この記事は獣医師の監修のもと、pet-dock編集部が2026年4月時点の情報をもとに作成しました。症状や治療法は個体差があるため、心配な場合は必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を推奨するものではありません。

下痢
症状

関連記事

動物病院の費用はいくら?診療内容別の料金相場を徹底解説

初診料・手術・検査・予防の費用相場を一覧で比較できます