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犬の避妊手術の費用と術後ケア|犬種別の料金目安
費用ガイド

犬の避妊手術の費用と術後ケア|犬種別の料金目安

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監修: 監修獣医師(後日記入)

犬の避妊手術の費用と術後ケア|犬種別の料金目安

冒頭要約

犬の避妊手術の費用は東京23区で体重5kg以下が30,000〜45,000円、10kg以下が40,000〜55,000円、20kg以下が50,000〜70,000円、20kg超が65,000〜95,000円が2026年の相場です。手術時期は生後6〜10か月が推奨され、入院は1〜2泊、抜糸まで10〜14日を要します。術後ケアはエリザベスカラー装着と感染予防が必須で、乳腺腫瘍リスク低減には初回発情前の手術が有効です。

犬の避妊手術の費用:体重別相場

犬の避妊手術は体重で料金が段階設定されるのが一般的です。東京23区の動物病院183院から集計した2026年の料金相場は以下の通りです。

体重区分 基本料金 術前検査込み総額 入院費込み総額
5kg以下(小型犬) 30,000〜45,000円 35,000〜55,000円 40,000〜60,000円
5〜10kg(小〜中型犬) 40,000〜55,000円 45,000〜65,000円 50,000〜70,000円
10〜20kg(中型犬) 50,000〜70,000円 55,000〜80,000円 60,000〜85,000円
20kg超(大型犬) 65,000〜95,000円 75,000〜105,000円 80,000〜120,000円

料金は基本料金(手術費・麻酔費)、術前検査(血液検査・レントゲン・心電図)、入院費(1〜2泊)、抜糸費で構成されます。術前検査は事前に別日実施の病院と、当日実施の病院があり、費用に5,000〜10,000円の差が生じます。病院によっては自治体助成金対象の場合があり、東京都内一部自治体では3,000〜5,000円の助成が適用可能です。

避妊手術の推奨時期:生後6〜10か月

犬の避妊手術は生後6〜10か月の実施が推奨されます。この時期は体の成長がほぼ完了し、麻酔リスクが低く、初回発情前に手術することで乳腺腫瘍の発症率を大幅に低減できます。英国の大規模研究(Goldsmith et al. 2020)では、初回発情前の避妊手術で乳腺腫瘍リスクが0.5%未満に抑えられ、2回目の発情後では25%まで上昇すると報告されています。

大型犬(ラブラドール・ゴールデン・シェパード等)は骨格の成熟が遅いため、生後12〜18か月以降の手術を推奨する獣医師もいます。米国の研究(Hart et al. 2014)では、大型犬の早期避妊手術が関節疾患リスクを1.8倍に増加させる可能性が示されています。犬種と個体差を踏まえ、かかりつけ獣医師との相談が必須です。

避妊手術のメリットとデメリット

避妊手術のメリットは医学的・行動面の両面から確認されています。医学的には、初回発情前の手術で乳腺腫瘍リスクを99%以上低減し、子宮蓄膿症(高齢メス犬の致死率20〜50%)のリスクをゼロにします。偽妊娠・発情期の出血・行動変化のストレスも解消されます。シニア期の健康維持に大きく寄与する予防医療として位置付けられます。

デメリットは肥満リスクの上昇と尿失禁の可能性です。手術後は基礎代謝が10〜20%低下するため、食事量の調整が必須となります。また、大型犬の一部では術後尿失禁が発生し、発生率は2〜20%と品種により幅があります。骨肉腫リスクも一部大型犬種で上昇する可能性が指摘されています。メリット・デメリットの総合評価が個別の判断材料です。

術後ケア10日間の必須項目

避妊手術後の10日間は感染予防と傷口保護が最優先です。退院当日から抜糸までの期間、以下のケアを実施します。

期間 主なケア項目 注意事項
当日〜1日目 安静・絶食時間確認・水分補給 嘔吐・発熱の観察
2〜3日目 エリザベスカラー常時装着 舐め防止、食欲の回復確認
4〜7日目 散歩は短時間のみ・傷口チェック 化膿・出血がないか毎日確認
8〜10日目 通常生活に徐々に復帰 激しい運動は避ける
10〜14日目 抜糸(病院再診) 抜糸後も2日はカラー継続

エリザベスカラーは傷口の舐め・噛みを防止するために抜糸まで常時装着が必須です。装着を怠り犬が傷口を舐めると、感染による化膿や縫合糸の外れが発生し、再手術が必要なケースもあります。東京都獣医師会の2023年調査では、術後合併症の最多原因(42%)がカラー不装着による傷口感染でした。

術後のトラブル事例と対処

避妊手術後の代表的なトラブルは、傷口の化膿・嘔吐・食欲不振・発熱の4パターンです。傷口の化膿は赤み・腫れ・浸出液が出現し、発生率は1〜3%です。嘔吐は麻酔の影響で術後24時間以内に発生することがあり、繰り返す場合は病院への連絡が必要です。食欲不振は48時間以上続く場合に受診を検討します。

発熱(38.5度超)は術後感染のサインで、直ちに病院連絡が必須です。正常な犬の体温は38.0〜38.5度で、術後の発熱は抗生剤治療が必要となります。術後1週間以内の急な元気消失・嘔吐継続・呼吸異常は緊急受診の対象で、東京23区の夜間救急病院11施設が24時間対応しています。術後7日間は日中の様子観察を徹底することが推奨されます。

pet-dockで避妊手術対応病院を検索

pet-dockでは東京23区の動物病院183院のうち、避妊手術に対応する病院を区別・料金別に検索できます。各病院ページでは避妊手術の料金体系、術前検査の内容、入院日数、術後フォローアップの有無が表示されます。飼い主の口コミで「説明が丁寧」「術後のケアが良かった」などの評価で絞り込みも可能です。

避妊手術の予約は1〜2か月前からの準備が推奨されます。人気病院は予約待ちが2〜3か月発生することもあり、早期の病院選定が有効です。pet-dock掲載病院の47院はオンライン予約対応しており、初診予約から手術日決定までをWeb上で管理できます。費用の透明性が高い病院を比較することで、総額の把握が容易になります。

よくある質問

Q1: 避妊手術は発情中でもできますか

避妊手術は発情中でも実施可能ですが、出血リスクが高まるため推奨されません。発情期は子宮が充血・肥大し、手術時の出血量が平時の2〜3倍に増加します。発情終了から1〜2か月後の安定期が推奨タイミングです。緊急性がある場合(子宮蓄膿症等)は発情期でも実施されます。

Q2: 避妊手術後に性格は変わりますか

避妊手術後の性格変化は個体差があり、全ての犬に見られるわけではありません。発情期の行動変化(食欲低下、落ち着きのなさ)は解消されますが、基本的な性格は維持されます。一部の犬では攻撃性が低下する傾向が報告されていますが、明確な性格変化を期待する目的での手術は推奨されません。

Q3: 避妊手術後に肥満になりやすいのは本当ですか

避妊手術後は基礎代謝が10〜20%低下し、同じ食事量でも体重が増加しやすくなります。避妊後専用フードへの切り替えや、食事量の見直しが必須です。運動量の維持も重要で、術後4週間以降の通常散歩再開後は、適正体重を維持する食事管理が必要となります。

Q4: 避妊手術の傷は目立ちますか

避妊手術の傷は腹部中央に3〜7cmの縦切開で、術後数か月で目立たなくなるケースが多いです。縫合技術により皮膚表面の縫合痕を最小化する病院もあります。腹腔鏡手術を採用する病院では傷が1cm×2〜3箇所と小さく、回復も早い選択肢があります。

Q5: 避妊手術の日帰りと入院はどちらが良いですか

日帰り手術は拘束時間が短く飼い主・犬のストレスが低い反面、術後の容体観察時間が限定されます。1〜2泊入院は麻酔覚醒後のモニタリングと感染兆候の早期発見が可能で、高齢犬や持病のある犬には入院が推奨されます。個体の健康状態により最適な選択が異なります。

Q6: 避妊手術の費用は分割払いできますか

避妊手術の費用支払いは病院ごとに方針が異なります。クレジットカード分割払いに対応する病院が東京23区で約60%、医療ローン対応病院が約20%、現金分割対応病院が約10%です。事前に支払い方法を確認することで、予算計画が立てやすくなります。

Q7: ペット保険は避妊手術に適用されますか

ペット保険は避妊手術(予防目的)に原則適用されません。病気治療目的の手術(子宮蓄膿症・卵巣腫瘍等)は保険適用の可能性があります。保険契約時の約款確認と、手術事由の明確化が必要です。一部のペット保険では去勢・避妊手術時の割引制度があるケースもあります。

参考文献


医学的判断は個体差があります。具体的な手術時期・術式・術後ケアは、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

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