犬の登録・鑑札・注射済票の手続き完全ガイド【義務と罰則・2026年版】
【結論】 犬の登録は生後91日以内に市区町村への登録(手数料3,000円・生涯1回)+ 年1回の狂犬病予防接種(3,000〜4,000円)+ 注射済票交付(550円/年)が法律で義務付けられています。届出を怠ると20万円以下の罰金対象です。変動要因は自治体ごとの手続き方法・引越しの有無・マイクロチップ装着状況・多頭飼育の頭数です。
犬を飼い始めたら、市区町村への犬の登録と狂犬病予防接種の届出が法律で義務付けられています。しかし「どこで手続きするの?」「鑑札と注射済票の違いは?」「引っ越したらどうする?」と疑問も多いはず。この記事では、犬の登録に関する手続きの全体像を2026年最新情報でわかりやすく解説します。
犬の登録が必要な理由
法的根拠
犬の登録は狂犬病予防法(昭和25年法律第247号)に基づく飼い主の義務です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 生後91日以上のすべての犬 |
| 届出先 | 飼い犬の所在地の市区町村 |
| 届出期限 | 犬を取得した日から30日以内 |
| 登録の有効期間 | 犬の生涯(死亡届を出すまで) |
| 未届の罰則 | 20万円以下の罰金 |
登録の目的
- 飼い主の特定: 迷子・放浪犬の飼い主を迅速に特定
- 狂犬病対策: 予防接種率を管理し、集団免疫を維持
- 災害時の対応: 被災犬と飼い主のマッチング
- 動物愛護: 遺棄・虐待の抑止
手続きの全体像
新規登録の流れ(初めて犬を飼うとき)
| ステップ | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 1. 犬の登録申請 | 市区町村の窓口 or 動物病院(代行可能な場合) | 登録手数料3,000円 |
| 2. 鑑札の受け取り | 登録完了時に鑑札が交付される | 登録手数料に含む |
| 3. 狂犬病予防接種 | 動物病院 or 集合注射で接種 | 注射料金3,000〜4,000円 |
| 4. 注射済票の取得 | 接種証明書を窓口に提出(病院が代行する場合も) | 交付手数料550円 |
| 5. 装着 | 鑑札+注射済票を首輪に装着 | -- |
年次手続き(毎年)
| ステップ | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| 1. 狂犬病予防接種(4〜6月) | 動物病院 or 集合注射 | 3,000〜4,000円 |
| 2. 注射済票の取得 | 窓口 or 病院代行 | 550円 |
| 3. 注射済票を首輪に装着 | 前年のものと交換 | -- |
鑑札と注射済票の違い
| 比較 | 鑑札 | 注射済票 |
|---|---|---|
| 交付タイミング | 犬の登録時(生涯1回) | 狂犬病予防接種後(毎年) |
| 有効期間 | 犬の生涯 | 当該年度(毎年更新) |
| 記載内容 | 登録番号、市区町村名 | 年度、注射済の証明 |
| サイズ・形状 | 市区町村ごとに異なる | 市区町村ごとに異なる |
| 装着義務 | あり | あり |
| 紛失時の再交付 | 1,600円 | 340円 |
装着の義務: 鑑札と注射済票は犬の首輪に常時装着することが法律で義務付けられています。これにより、迷子になった際に飼い主を特定できます。
手続きできる場所
| 場所 | 対応内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 市区町村の窓口 | 登録、注射済票交付、変更届、死亡届 | 平日のみが多い |
| 保健センター | 登録、注射済票交付 | 自治体により異なる |
| 動物病院 | 登録代行、注射済票代行交付 | 対応している病院のみ |
| 集合注射会場 | 注射+注射済票のその場交付 | 4〜5月の期間限定 |
便利な方法: 多くの動物病院では、狂犬病予防接種と同時に注射済票の交付手続きを代行してくれます。窓口に行く手間が省けるため、事前に病院に確認しましょう。
引っ越し時の手続き
同一市区町村内の引っ越し
住所変更届を市区町村窓口に提出します。鑑札はそのまま使用可能です。
他の市区町村への引っ越し
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | 転入先の市区町村に、旧鑑札を持参して届出 |
| 2 | 新しい鑑札が交付される(無料の自治体が多い) |
| 3 | 旧市区町村への届出は不要(転入先から通知される) |
マイクロチップの住所変更
犬の登録とは別に、環境省のマイクロチップ登録データベースの住所変更も必要です。オンラインで手続き可能です。
マイクロチップとの関係
2022年6月から、ペットショップ等で販売される犬猫へのマイクロチップ装着が義務化されました。
| 制度 | 管轄 | 法律 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 犬の登録(鑑札) | 市区町村 | 狂犬病予防法 | 狂犬病対策、飼い主特定 |
| マイクロチップ登録 | 環境省 | 動物愛護管理法 | 所有者明示、遺棄防止 |
両方の登録が必要です。一部の自治体では、マイクロチップの登録番号を犬の登録情報と紐づける「ワンストップサービス」を提供しており、鑑札の装着義務が免除される場合があります。お住まいの自治体に確認してください。
マイクロチップの詳細はマイクロチップガイドをご確認ください。
犬が死亡した場合の届出
犬が死亡した場合、30日以内に市区町村に死亡届を提出する必要があります。
| 届出先 | 必要なもの |
|---|---|
| 市区町村の窓口 | 鑑札、死亡届書(窓口で記入) |
| オンライン | 一部自治体はWebで届出可能 |
届出を怠ると、翌年以降も狂犬病予防接種の通知が届き続けます。
よくある質問
Q. 犬の登録をしないとどうなりますか?
狂犬病予防法に基づき20万円以下の罰金の対象になります。また、犬が人を咬んだ場合、登録がないと保健所から犬の収容・殺処分を命じられるリスクもあります。生後91日以内の登録が義務です。
Q. 鑑札や注射済票を紛失したらどうすればよいですか?
市区町村の窓口で再交付申請が可能です。再交付手数料は鑑札1,600円・注射済票340円が一般的です。鑑札・注射済票の首輪装着は法律で義務付けられているため、速やかに再交付を受けてください。
Q. 室内犬でも登録は必要ですか?
飼育場所に関わらず、生後91日以上のすべての犬に登録義務があります。室内飼いでも狂犬病予防接種・注射済票交付・首輪装着が義務付けられているため、必ず手続きを行ってください。
Q. 引越し時の手続きはどうすればよいですか?
転入先の市区町村に旧鑑札を持参して30日以内に届出します。新しい鑑札が交付され(無料の自治体が多い)、旧市区町村への届出は不要です。マイクロチップ登録の住所変更もオンラインで別途必要です。
Q. 犬の登録とマイクロチップ登録の違いは何ですか?
犬の登録は市区町村管轄(狂犬病予防法)で飼い主特定が目的、マイクロチップ登録は環境省管轄(動物愛護管理法)で所有者明示が目的です。両方の登録が必要です。一部自治体ではマイクロチップ登録番号と犬の登録情報を紐付ける「ワンストップサービス」も提供されています。
まとめ
犬の登録は飼い主の法的義務であり、愛犬と社会の安全を守る重要な手続きです。お迎え後30日以内に登録を済ませ、毎年の狂犬病予防接種と注射済票の取得を忘れずに行いましょう。
手続きチェックリスト
- 市区町村に犬の登録を済ませた
- 鑑札を首輪に装着した
- 狂犬病予防接種を受けた
- 注射済票を首輪に装着した
- マイクロチップの登録情報は最新か
お近くの動物病院をお探しの方は、ペットドックで検索してください。
本記事はpet-dock獣医師監修チームが執筆・監修しています。記載内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の法的助言を代替するものではありません。手続きの詳細はお住まいの市区町村にお問い合わせください。